JO観戦の手引き ルール編
初めてスケート観る知り合いとJO&CaOIに行くことになったので、プレゼン資料を作りました。何故って?オタクだからです。
<ジャパンオープンって?>
毎年さいたまで開催されている木下グループ主催の興行大会。
北米、ヨーロッパ、日本の3チームでフリースケーティングの合計得点を争う。チームは男女2人ずつの4人編成となっており通常の試合と比べるとかなり少ないが、毎年のようにトップ選手がぞろぞろ来てくれるので初めて観戦するにはうってつけの試合かもしれない。また、プロスケーターの参加が許されているのも大きな特徴。
試合後にはカーニバルオンアイスというショーがあり、ここでショートプログラムを披露してくれる選手もいる。
<ルール>
シニア男女シングルの基本的なルール。
SP(ショート)は2分40秒±10秒間でジャンプ3つ、スピン3つ、ステップ1つが規定要素。
FS(フリー)は4分±10秒間でジャンプ7つ、スピン3つ、ステップ1つ、コレオ1つ。ジャパンオープンではこのFSのみを滑る。
〔ジャンプ〕
ジャンプにはアクセル、ルッツ、フリップ、ループ、サルコウ、トーループの5種類がある。この並びは難しい(とされている)順=基礎点順。見分け方についてはこのサイトがわかりやすそう。
最初は、回転数と前向きがアクセル!っていうのだけわかればいいと思う。
高さや幅、跳ぶ前や跳んだ後の繋ぎ、空中で手を挙げているか、などに注目。
↓FSの規定↓
・アクセル1つは必須。
・コンビネーションジャンプは3回まで。そのうち、3連続のコンビネーションは1回。
・同じ種類、同じ回転数のジャンプは2回まで。3回目からは無得点。
なお、2回跳べるのは3回転2種類まで、4回転は1種類まで。
・後半のジャンプ3つは基礎点が1.1倍になる。
〔スピン〕
スピンは見分けるだけならジャンプより全然わかりやすい。座ってたらシット、立ってたらアップライト、立って背中反らしてたらレイバック、足上げて上半身と氷が平行になってたらキャメル、色々やってたらコンビネーション。ね?簡単でしょ?
ちなみに有名なドーナツスピンはキャメルの、ビールマンスピンはレイバックスピンのバリエーション。
これらに加えて、途中で軸足を入れ替えるチェンジフット、スピンに入るときに跳ぶフライングという要素を組み合わせる。
スピンとステップにはレベルがあり、スピンはB,1,2,3,4の5段階で評価される。これについては後述。
姿勢の美しさとか回転の速さとか、わかりやすくも奥が深いエレメンツ。
↓FSの規定↓
・コンビネーションスピンは2回まで。
・チェンジフット、フライング1回以上は必須。
〔ステップ〕
様々なターンやステップを組み合わせたステップシークエンスのこと。
レベルは1~4の4段階。
技術を見極めるのはとてもハイレベルなのでスケートうまいな~曲に合ってるな~!って見てればいいです。
〔コレオ〕
これは知らない人多い?かも?なの?かな??私の推しエレメンツ、コレオグラフィックシークエンス。一言で言うと、自由!!!羽生さんのイナバウアーや昌磨さんのクリムキンイーグル、女子のスパイラルみたいな技をやったり、あるいはがっつりステップを踏んだり、思い思いのやり方でスケートや音楽表現の上手さを表現する要素。ラブ。
次に、採点方法について。
Technical Element Score(技術点)とProgram Component Score(演技構成点)の2種類を採点。転倒などの減点要素があった場合は合計点から減点される。
〔技術点〕
ジャッジが各要素のGrade Of Element(出来栄え点)を-5から+5までの11段階で評価し、基礎点に加算減算する。
ジャンプの回転不足、エッジの間違い、スピンとステップのレベルはジャッジではなくテクニカルパネルが判断する。
〔演技構成点〕
スケーティングスキル、繋ぎの質と量、身のこなしの上手さ、プログラムの構成、音楽に合っているかどうか、の5項目をジャッジが10点満点で評価する。よく表現力と言われているのは身のこなしと音楽との調和かな。我々素人にもわかりやすいのは前半の2項目。繋ぎというのは要素以外のところでただ滑っているのではなく色々なターンやステップが入ってること。ロシア女子は繋ぎモリモリの人が多い気がする。
<結局のところ>
なんかだいぶ大雑把に書いただけで2000字になっちゃったよ。これだから難しいって言われるんだーうわーん。知れば知るほど面白いフィギュアスケートだけど、詳しく知らなくても十分に楽しめるのもまたフィギュアスケートなんですよ。
見るうえでのポイントをひとつだけ挙げるとすれば、音楽をよく聞くこと!
エレメンツの出来に注目しがちだしそれも大事だけど、だいたいのプログラムって音楽に合わせて作られてるので。あっ今の音にハマってて気持ちいい!っていうのに気付けると楽しいです。
次回は出場選手をご紹介します。こっちが本編。