思考備忘機構

趣味と思考と文体練習

推しプロ2020 その1

 

2019-20シーズンお疲れ様でした。今年も推しプロを振り返ろうと思います。

「いいプログラム」ではなく「個人的に好きなプログラム」の備忘録です。

 

今回は、燃え上がれ日本男子編です🔥

 

宇野昌磨 SP ”Great Sprit" /choreographed by Shae-Lynn Bourne

今シーズン、一番リピートして一番泣いている演技です。

このプログラムを競技用にすると聞いたときはエキシならではの良さが損なわれるのではと心配しましたが、杞憂でしたね!!むしろ高難度かつバッキバキに仕上がったゴージャスなジャンプがハイライトとなって、よりメリハリが出ました。

繋ぎは以前より控えめになっていますが、要所要所の音ハメが効いています。ジャンプはもちろん、FCSpの入りの音ハメとか好き。

そして何よりもステップ!!素晴らしいです。ただ音楽に身を任せる楽しさ、狂ったように、取り憑かれたように。迸るエネルギー、ドーパミンにアドレナリンどばどば、血沸き肉踊る……。そんな生命の躍動を感じるステップです。そしてこの表情よ……私は楽しそうに滑るスケーターが何よりも好きなので、もう、大好きです、ありがとう……。

FSのDancing On My Ownも好きなので、そのうち書くかもしれません……。

 

髙橋大輔 SP "The Phoenix" /choreographed by Sheryl Murakami, Yuko Kai, Misha Ge

私はミーシャ・ジーさんのファンなので、情報解禁されたときちょっと泣いてしまった。ミーシャはダイスケタカハシトリビュートを滑っちゃうほどの大ちゃんファンなんです。夢って叶うんですよ。ICE EXPLOSIONでの共演ももうね、胸がいっぱいになりました。すげえよミーシャ・ジー…………。

振付はシェリル・ムラカミ氏、甲斐悠子氏ということでフロアでのダンスがベースになっています。それをミーシャが氷に落とし込んだという感じらしい。

も~~~~冒頭からずるいですよね。衣装、表情、振付、掴みとしてパーフェクトすぎる。こんなん釘付けにならざるを得ませんわ。3F(競技バージョンでは+3T)前のモホークで軽くキックするとことか、さりげないとこまで格好良い。全体的には、一度見たら忘れないキャッチーな振付が多い印象です。

ただ、正直に言えば、大輔さんのスケーティングスキルを存分に生かせているとは思えません。その場で踊る振付が多いので。でも、このプログラムは絶対に髙橋大輔にしかできない、彼でないと説得力が出せないという「必然性」があるんですよね。

 

So we can take the world back from the heart-attacked
One maniac at a time we will take it back
You know time crawls on when you’re waiting for the song to start
So dance alone to the beat of your heart

Hey, young blood, doesn’t it feel

Like our time is running out?

I’m going to change you like a remix

Then I’ll raise you like a phoenix

Wearing our vintage misery

No, I think it looked a little better on me

I’m going to change you like a remix

Then I’ll raise you like a phoenix

夢を諦めようとしている若者へ、「俺を見てみろ!人は何度だって甦ることができるんだ!」そう鼓舞するようなメッセージが込められていたのではないかなあ……と妄想してはエモくなっております。我々の想像以上にキツいのでしょう、演技後半に疲れが見えることもありました。でもその姿すら「不死鳥の如く甦り、文字通り身体を削り、命を燃やして踊り続ける」表現に見えてしまうのです。

唯一現地で見たということもあり、CaOIでの演技が一番好きです。会場が燃えてた。あとアイライン引いてて格好いいし。メンズスケーターも積極的にメイクしていこうぜ!羽生さんとかやってみませんか!?

 

羽生結弦 show number "マスカレイド"  /choreographed by Shae-Lynn Bourne

 というわけで羽生さんです。私これ幕張初日に現地で観たんですよ~。羨ましかろう?

一言で言えば、「こんな羽生結弦が見たかった!」というプログラム。

なんとなく、2012~2014年あたりの羽生さんを彷彿とさせるというか……。感情を情熱を全部氷にぶつけて燃やして溶かし尽くす演技スタイル。私にとっての羽生結弦の原風景。14-15シーズンのオペラ座以来、そういう演技はあまり見られなくなっていた気がします。

めちゃめちゃ語弊を恐れずに言うと、羽生結弦の「中二病ナルシスト感」が、曲の世界観にバッチバチにハマっています。やめて、叩かないで、褒めているんです、私の語彙力が乏しいばかりにこんな表現をする他なかったんです……。

抽象的な話は置いておいて具体的な話をしましょう。まず客席に向かって振り返るとこね、お客さんの\キャー!/も含めて最高。3Aの音ハメが最高。レイバックスピン珍しいし美しい。落ちサビからイナバウアー、ToshIさんの目の前でストップしてから始まる激しいステップ、最高。一番最高なのはショートサイドに向かって歩いていくところ。ただ歩いているだけなのにこんなにウオオオオオオってなることあります??おそらく、最初に後ろ向きでショートサイドに向かっていく振付と対になっているのでしょう。ラスト、手袋ダーーーンした後の顔がむちゃくちゃ怖くて最高。This is 羽生結弦

またいつかこういう方向性のプログラム見てみたいです。何卒宜しくお願い致します。

 

うわっ…私の好み、わかりやすすぎ…?な感じになってしまったので、次回は全く違うジャンルのプログラムについて書きたいと思います。それではまたね。