思考備忘機構

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忘年推しプロ語り2019 その4

 

こんにちは。

新シーズンモード高まる今日この頃、いまださいたまワールドの余韻の中で生きている私です。

今回は18-19シーズンに不死鳥の如く復活を果たした3組のプログラムを語ります。ベストプロではなく推しプロ。

 

◆Madison Chock / Evan Bates  FD "Elvis Presley Medley"

最高にブチ上がるプロ。冒頭ベイツさんの二度見おもしろい。ベイツって変換すると米津になる。このチョックさんマ~~ジで美女なんですよね。いや前から美女なんですけど、このプロでの立ち振る舞いが男を惑わす魔性の美女そのものなんですよ。シャンパンゴールドのドレス、黒髪、真っ赤なリップのコントラストもう素晴らしく美女。ああ誘惑されたい。 ひとつひとつの振付に胸がときめきます。ドッキドキのキュンッキュンです。これは恋か??ハグするとことかも~~ニヤニヤが止まりません。

たぶん、"Fever"のパートはこの2人ならもっとどろどろっと色気を前面に出すこともできると思うんですよね。でもあえて洒脱に楽しく仕上げているところが素敵。

ストレートラインリフトの入りのドラムに合わせて女性が宙を歩くところ、ワンフットステップの後のおでこつんってするところ、いちいちキュンとします。ダイアゴナルステップはツイズルの音ハメが心地いい。そして大正義カーブリフト+カーブリフト!!ジャスティス。

美しいダンススピンから、"Burning Love"へ。このパートはとにかく楽しいです。おんぶコレオリフトからコレオステップ、コレオスライディングの三連コレオエレメンツ、全てが最高!!!何より、二人自身が演技ではなく、心から楽しんで滑って踊っているように見えます。私は楽しそうに滑るスケーターが何よりも好きなのでもう大好きです。

あえて技術の話をすると、技術がとても安定していて、特にコレオエレメンツの間に繋ぎ目が全くないのが凄いなと思います。

シーズン後半からの復帰ゆえに4回しか見られなかったのが本当に悔やまれます。まあ見られただけで嬉しいですけどね。国別はカップル競技も2枠派遣にしろや!!

 

◆Wenjing Sui / Cong Han  FS "Rain, In Your Black Eyes"

同じくシーズン後半からの復帰となったスイハン。私この激ヤバ神大会の超絶伝説神演技生で観たんですよ。羨ましかろう?それだけで人生勝ち組ですわ。

冒頭のダンスリフトのようななコレオがすごく印象的で引き込まれます。

スロー3Sの後のトランジション好き~。今シーズンペアをちゃんと見始めて、トップ組に入る条件の一つはデススパイラルとスピンで表現が滞らないことかなと感じました。静かな音楽の中で時を刻むように回るデススパイラルとペアスピン。このプロはエレメンツの配置が神なんですよね。SBS3Sの前の手を合わせる振付、細かいんだけど2人の絆を感じられて好き。

徐々に激しくなる音楽に合った5ALi、そして音ハメスロー3F。ここからはもう圧巻です。情熱のChSq、爆発する5RLi、壮大な3Li。鳥肌しか立たない。感情を表出させつつ、音楽にぴったり合わせながら、かつ技術は正確という凄さ。2人ともめっちゃいい表情で滑ってるのが泣けます。スイちゃんほんとにこの曲嫌いなんですか??

あと好きなのが一番最後リフト降ろした後のコレオ、最後の最後にあんな激しくて速くて大変そうな振付しますか普通????でもこの激しさ、エモーショナルさが前半の静けさとの対比になっているからまた良いんですよね。

ベストな演技を披露したペアが多かったさいたまワールドFSですが、その中でもこの2人は圧倒的でした。ペアの表現の極致を見せつけてくれました。これからもお身体には気を付けて、最高を超える最高を見せてください……。

 

◆Maxim Kovtun  FS "Carmen"

五輪シーズン、怪我で試合にほとんど出られなかったコフトゥン。一時は進退を危ぶまれましたが、素晴らしいプログラムを引っ提げて帰ってきてくれました!!

まず衣装が神じゃないですか??こういうクラシックで豪華な衣装、大好きなんですよ。完璧。袖のグラデーションみたいなとこどうなってんだろ。

ロシア内でカルメンが被りまくりユーロではカルメンの呪いなどと囁かれましたがコフトゥンにカルメンがこんなに合うとは!!要所要所でポーズを決める振付は長い手足が存分に生かされています。柔らかい踊りよりはこういう「型」のある踊りの方が合っているのかもしれませんね。特に好きなのはFCSpの後の止まっての振付、格好よすぎませんか!!その後のStSqも細かい音を丁寧に拾っていて良いです。

このロシア選手権ではジャンプも好調でした。4Sの後のガッツポーズ泣ける……。4Tの転倒は惜しかったものの、強くなって帰ってきたコフトゥンはミスを引きずりません。曲想に合った気持ちいいジャンプを次々と決め、ラストの3Lz+1Eu+3Sを降りたところで感情が爆発します。なんという爆走ChSq。このChSq、難しい要素こそ入っていないものの曲のスピードについていくのが大変そうだと思うのですが、なんなら曲より先走りそうな勢い。ホセなのでラストは怒りと絶望で終わるはずですが、この時は喜びが勝っちゃってますね。そりゃそうだ。そのあたりの表現はタリントロフィーが良かったです。タラソワさんにもらい泣きしちゃう……。

身体的な限界もあったのか、世界選手権に出場せず引退という形になりましたが、昨シーズンあのままフェードアウトしてしまうよりずっとずっと良かったです。本人もこんな素晴らしい演技でロシアチャンピオンに返り咲くことができたからこそ、清々しく引退できたのではないでしょうか。本当に、諦めないで戻ってきてくれてありがとう。これからも別の形でフィギュアスケートには携わっていくようなので、楽しみにしています。

 

動画見直す度に泣きながら書いてるので筆が遅い。けど今月中にあと2本書ききりたい。さようなら