思考備忘機構

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JO観戦の手引き 選手紹介編

ジャパンオープンに選手として出場するスケーターのプレゼンです。

 

<Team North America>

北米と言いつつ今年は全員アメリカ人。オーカナダ……。

 

ブレイディ・テネル 

USA 168cm 21歳

2019年国別対抗戦FS "ロミオとジュリエット"

今季SP:?  FS: ニューシネマパラダイス

2018年全米チャンピオン。平昌オリンピックシーズンにブレイクし、昨シーズンは「強い女」路線でさらなる進化を遂げた。このジュリエット絶対死ななくない??スピンが世界でもトップレベルに上手いうえ、長身のためすごく見応えがある。ジャンプの安定感とスピードのあるスケーティングも持ち味。

 

長洲未来 

USA 160cm 26歳

2018年平昌五輪団体戦FS"ミス・サイゴン"

今季SP: Brotsjór FS:オールド・スキン

昨シーズンは休養していたが、8月に行われたオーロラゲームとかいうアメリカ版ジャパンオープンみたいな大会(?)で試合に復帰。平昌五輪団体戦のこの演技の冒頭ではトリプルアクセルに成功!オリンピックでトリプルアクセルを決めた女子は浅田真央さん以来2人目の快挙。ダイレクトに伝わってくるエモーショナルな表現が魅力。ご両親はアメリカで日本料理屋を営んでいる。

 

ネイサン・チェン 

USA 166cm 20歳

2017年ロステレコム杯SP "Nemesis"

今季SP:ラ・ボエーム FS:ロケットマン

2018・19年世界チャンピオン。人類で唯一、アクセル以外5種類の4回転を試合で成功させたことがある。ジャンプの難度とその成功率ももちろん凄いが、バレエ的な姿勢の美しさとキレのある踊りの上手さもこれまた凄い。エキシビションは自分で振り付けたりしている。そのうえ頭脳明晰で、名門・イエール大学に現役で通ってる。あとギターとピアノが弾ける、低音イケボの持ち主。なんなんだ。最強かよ。弱点は衣装のセンスだけと言われている。

個人的に一番好きな演技貼ったけど、昨シーズンのプログラムも最高だったのでぜひ見てください。

 

ヴィンセント・ジョウ 

USA 175cm 18歳

2019年国別対抗戦FS "グリーン・デスティニー"

今季SP: I Will Wait FS: クラウドアトラス

2019年世界選手権銅メダリスト。愛称はヴィンス。人類で初めて両手を挙げての4回転ルッツに成功。アクセル、ループ以外の4種類の4回転が跳べる。エモーショナルな表現や伸びやかなスケーティングも素晴らしいものを持っているので見てほしい。今シーズンからタミーコーチに加えて紀平さんや宮原さんらを指導する濱田コーチに師事、木下グループとスポンサー契約するなど日本との関わりが深い選手でもある。どーもくんのぬいぐるみが宝物(かわいい)。

新しいエキシビションが大好きすぎてたぶん今年一番見てる。

 

 

<Team Europe >

 

アリーナ・ザギトワ 

Russia 158cm 17歳

2018年平昌五輪FS "ドン・キホーテ"

今季SP: Me Voy FS:クレオパトラ

2019年世界選手権で優勝したことで、オリンピック・世界選手権・世界ジュニア・ヨーロッパ選手権・グランプリファイナル・ジュニアグランプリファイナル・ロシア選手権・ロシアジュニア選手権、全ての金メダルをコンプリートした凄い人。昨シーズンは不調に苦しんでいたものの、一番大事な舞台で決めきる精神力を持っている。繋ぎの豊富さとジャンプスピンステップ全てにおいて正確な技術が強み。今年も会場では秋田犬マサルグッズが販売されるはず。

 

アレクサンドラ・トゥルソワ 

Russia 150cm 15歳 

2019年世界ジュニア選手権 FS"フィフス・エレメント"

今季SP:FS: ゲームオブスローンズ

2018・19年世界ジュニアチャンピオン。ザギトワと同じ、エテリコーチの門下生。霊長類女子で唯一ルッツ、サルコウトーループの3種の4回転を試合で成功させている。あまりの破壊力に「宇宙人」「核弾頭」「男子として出場すべき」と言われてきた彼女が満を持してシニアデビュー。ちなみに同門の4回転ジャンパー・シェルバコワや美の化身・コストルナヤも揃ってシニアに転向。今季の女子どうなってしまうん???

 

デニス・ヴァシリエフス 

Latvia 172cm 20歳

2018年世界選手権FS "Sway"

今季SP: Bloodstream/Two men in love FS:?

ラトビアのデニスだからラトデニとか呼ばれてるけどもうちょっと良いニックネームはないものか?スイスでステファン・ランビエールコーチのもと練習を積んでいる。脚が長い。踊りと身のこなしが非常に上手いうえスケーティングも美しく、様々なジャンルの音楽を滑りこなせる。ユニークなポジションの高速回転スピンは絶対盛り上がる!趣味は絵を描くこととケーキを焼くこと。 

厨ニっぽいエキシビションも好き。ゲームの中から出てきたみたい。脚長いし。

 

ハビエル・フェルナンデス 

Spain 173cm 28歳

2019年ヨーロッパ選手権FS "ラ・マンチャの男"

今季FS:?

今年1月、ヨーロッパ選手権7連覇という偉業を成し遂げ現役生活に幕を下ろした、平昌五輪銅メダリスト。ラストシーズンにはSP、FS、EXジャンルは異なれど全てスペインの音楽を使用した、愛国心溢れるスペインのヒーロー。この演技は涙なしには見られない。いとも簡単そうに軽々と跳ぶジャンプ、柔らかいタッチのスケーティング、演技からも滲み出る優しさが魅力。

 ハビプレスリーよりかっこいい男はこの世にいないと思ってる。

 

<Team Japan>

 

宮原知子 

京都・関西大学 152cm 21歳

2018年スケートアメリカ SP"小雀に捧ぐ歌"

今季SP: Egyptian Discoほか FS: シンドラーのリスト/鐘

2013年のシニアデビュー以降安定して結果を残し続け、日本女子フィギュアを牽引してきた。指先まで神経を張り詰めた繊細な表現が持ち味。レイバックスピン、ビールマンスピンの美しさは世界一とも言われる。逆回転スピンもプログラムに取り入れている。凛とした大和撫子のイメージが強いが、NHKの番組でハンバーグ師匠のモノマネを披露するなどユーモアのセンスは抜群。特技は英会話。

 

紀平梨花 

京都・関西大学FSC 154cm 17歳

2018年NHK杯FS "A Beautiful Storm"

今季SP: Breakfast In Baghdad FS: International Angel of Peace

シニアデビューの2018-19シーズンではグランプリファイナル・四大陸選手権優勝などの大活躍を見せ、時の人となった。最大の武器であるトリプルアクセルはもちろん、質が高く安定感のあるジャンプ、柔軟性のあるスピン、音をしっかり捉えたステップ、どれをとっても一級品。今シーズンは4回転への挑戦を明言している。この昨シーズンFSのテーマは「地球の誕生」、今シーズンのFSは「全ての宗教を司る天使」。

 

宇野昌磨 

愛知・トヨタ自動車 158cm 21歳

2016年グランプリファイナル FS"ブエノスアイレス午前零時/ロコへのバラード"

今季SP:Great Spirit FS: Dancing On My Own

平昌五輪銀メダル、全日本3連覇、2019年四大陸選手権優勝など多くの実績を重ねながらも、今シーズンはさらなる高みを目指し、幼い頃から師事してきた樋口・山田コーチのもとを離れる決断を下した。アクセル、ルッツ以外の4種類の4回転ジャンプを持っているほか、トリプルアクセル+4回転トーループの超高難度コンビネーションジャンプに挑戦中。重厚感のあるスケーティングと空間支配力に注目。演技中と普段とのギャップが凄いことでも有名。ゲームガチ勢。

一番好きな演技貼ったけど代表作はトゥーランドットなのかな。

 

島田高志郎

愛媛・木下グループ 174cm 18歳

2018年全日本選手権SP "Adios"

 今季SP: Stay FS: アーティスト

ジュニアデビュー当初から観客に届けることを意識したパフォーマンスで注目されてきた選手。ジュニア3年目からは日本を出て、デニス・ヴァシリエフスと同じくスイスのステファン・ランビエールに師事するようになった。ランビエール門下生の脚長率は何なんだ。移籍した年は怪我の影響で公式試合には2回しか出場できず。しかし翌2018/19シーズンにはトリプルアクセルと2種類の4回転を装備しジュニアグランプリファイナル3位、全日本選手権5位という悔しさを晴らすかの如き飛躍を遂げた。そして今シーズンは満を持してシニアデビュー。安定感のあるジャンプと曲想を捉えた踊り、そして何よりも魅力的なのが表情の豊かさ。インタビューからは高校生とは思えない聡明さが垣間見え、一部ファンから「孔子老子」のあだ名で呼ばれている。得意料理はメンチカツ。

この文字数でわかるかと思いますが、私が最も推しているスケーターのひとりです。よろしくお願いします。

 

ジャパンオープンゲストスケーター&カーニバルオンアイス出演者についても時間があれば書きたい……時間が……あれば……。