思考備忘機構

趣味と思考と文体練習

忘年推しプロ語り2019 その1

こんばんは。

2018-19シーズンも終わってしまいましたねえ。年々時の流れが早くなってく。光陰矢の如し。オフシーズンの気晴らしとして、何回かに分けて好きなプログラムについて語っていこうと思います。大事なのは"ベストプロ"ではなく"推しプロ"であるということ。完走できるように頑張ります……。

 

初回の今日は情熱的なプログラムを3つ集めてみました🔥

 

Donovan Carrillo SP "Jazz Machine,Picante "

サムネの美少年です。この動画そのうち消えるやつなのかなあ?フジスケ様、どうか、どうか……。

今年の四大陸はアメリカ開催だったこともあり沢山のファンが集まった模様。SNSの投稿をきっかけに人気が増したようですが、彼の素晴らしさは発言だけではありません。まず見てくださいこのスタートポーズ。滑り出す前からこんな歓声沸くことってあります??そして冒頭の振付~!!さいたまワールドでは初見の人も多そうでしたがここで一気に盛り上がり、この日一番の手拍子が起きてました。開始7秒で心を鷲掴みにする19歳。カリスマかよ?カリスマだよ!全力で魅せようとする姿勢、パフォーマンスが素晴らしいです。演技中ずっと笑顔の男子選手って希少。そして彼は踊れる選手でありながら柔軟性もあります。CFポジションの美しさよ。この大会では怪我を抱えながらも3Aに成功し最高の演技を見せてくれました。ご機嫌なキスクラかわいい。

マンボ、Capone、そしてこのJazz Machineなどなどジャンルが異なりながらもユニークで、ドノヴァンくんの魅力を最大限に引き出すプログラムを創り出したグレゴリオコーチは天才。これからも色んなプロを見せてほしいです。長く競技が続けられるといいなあ。

 

本田真凜  SP "Seven Nations Army"

サムネの美少女です。真凜ちゃんのイメージを一新するプログラム。彼女もまた冒頭から引き込む力がありますねー。"強い女"っぽい曲と振付なんですが、元々腕の使い方が非常に優雅で綺麗なので荒っぽくならず、しかし大きく踊れているので見応えがあり、独自の味が生まれています。一見ダイナミックですが、何気に3Lo+3T以降は全てが音ハメになっている繊細なプロでもあります。モホークスリー3Fからのスリーロッカー(合ってる自信はない)、ウィンドミルからのLSp、この一連全部音に合っててすごく気持ちいいです。何と言ってもStSq。滑らさはそのままに力強さの加わったスケーティング、そして心から楽しそうに滑る姿。これリアタイで見たとき泣きましたよ私は。彼女は以前から人前に立つことが好きという強者ゆえ表現に躊躇いがないので、こういう「私を見て!!」って感じのプロが似合うんですね。ブロードウェイ系(?)とかやってほしさある。

さて、このSeven Nation Armyが推しプロなのにはもうひとつ理由があります。この曲はゴシップについての歌だそうで。こちらのブログの解釈がわかりやすいです。

oyogetaiyakukun.blogspot.com

読んでもらえればわかると思うんですけど、新天地で頑張る決断をした真凜ちゃんにこの曲選んだのヤバいエモくないですか??

なぜシェイ=リーンボーンさんはかくも天才なのでしょうか。畏れ入ります。

 

◆ Victoria Sinitsina / Nikita Katsalapov  RD "Verano Porteno"

ラストは今季タンゴロマンチカで一番好きなプログラムです。

プログラム全体を通して、フリーレッグのさばき方、絡ませ方が凄くシャープで格好いいんです!もうね、冒頭からゾクゾクしますね。ツイズルを見事調伏してからのパターンダンス。ホールドチェンジや頭の動きで細かく音を拾っていてとにかく気持ちがいいです。ローテ―ショナルリフトはねっとりしっとりと、タンゴという踊りの主題である"愛"が感じられる表現。LOVE。Любовь。最大の見せ場はミッドラインステップ。入る前と中盤ジャッジ前でのステップがすっっごい!!カツァラポフ氏が面白いくらいに激しく、かつ正確に動いてます。それにしっかり合わせられるヴィカ様も凄い。そして美しい。最大まで高まった緊張をランジで一気に緩和し、我々は昇天。お疲れ様でした。

一曲だけを使っているので最初から最後まで世界観がぶれないところが好きです。黒い衣装も普段ならつまんないな~と思うところですが、このプロに関しては曲想に合っててとても良いと思います。シャープかつディープでドープなタンゴでした。

 

 

自分、カテゴリーによって見てるとこが全然違うんだなーってわかりました。まだまだ続きます。チャンネルはそのままで。