思考備忘機構

趣味と思考と文体練習

微音カメラできれいな写真が撮れるようになりたい

 

ふつうの日記っぽい記事をを書こう!と突然思いたったので、書きます。

 

先日、品川にあります東京マリオットホテル・ラウンジ&ダイニングGのウィークエンドランチブッフェに行って参りました!

 

メインディッシュは選択制、季節のリゾットは必ずついてきます。

 

まずは前菜から!

 

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サラダ、ベビーロブスターとブロッコリーのキッシュ 、エビとポテトとビーツのサラダ、サーモンとりんごのサラダ、南蛮漬けみたいなやつ



写真がアレなのは許して。サーモンとりんごのサラダはお米が入ってて面白かった!あとビーツはじめて食べた。エビが一番おいしかった

 

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柑橘のジュレonホワイトチョコプリン

前菜のカウンターが混んでたので先にデザートを食べる。これが許されるのがブッフェ、素晴らしいね☆

 

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再び前菜。フォアグラの冷製フラン ベリーのジャム、アワビの白ワイン蒸し下仁田ネギのヴルーテとイクラのあしらい、冷製京都産鴨肉の塩麹マリネロースト 大葉のソースと九条ネギ、タマネギ、貝の何か



メニューに載ってないのは具材すらわからん。。。

ここで試練が。好んで食べない食べ物は多かれど、吐くほど嫌いな食べ物は少ないわたくし、フォアグラは後者寄りなのです。ゆー↑て1回しか食べたことなかったけどやっぱ無理でした。よく見ないでポップな見た目に惹かれて取っちまったんだよ……。苦虫噛み潰したような顔しながら食べました。

ちなみにこの世で一番嫌いな食べ物はミョウガです。

 

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茸のリゾット トリュフを散らして



リゾットきた!キノコも実はあまり好きではなくて、前菜にあったキノコのマリネはスルーしたんですが、これはおいしかった。トリュフはじめて食べたら美味!あとはキャビアがあったら三大珍味制覇でしたのに。

 

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カオサイ

ヌードルステーションで頼むと作ってもらえる温かい麺類。カオサイはタイカレースープに揚げ麺が入った料理です。トッピングはセルフサービス。これがめーーーーーっちゃおいしかった!!フライドガーリック入れたらちょっとジャンキーで背徳の味がした。

 

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ドーナツ、ショートケーキ



身体が温まったところでデザート。至って普通でした。

 

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ハンギングテンダーのガーリックステーキ



メインきたー!脂身の一切ない赤身肉に薄めの味付け。素材の味を楽しむってやつ。おいしいけどお腹いっぱいになってくるとちょっと飽きる……味変したい(庶民並感)。

 

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いちごのティラミス、いちごのタルト、ガトーショコラ?



偶然にもこの3品がおいしかったデザートベスト3でした。ティラミス?はベリーの甘酸っぱさが絶妙。タルトは見た目通りのおいしさ。ガトーショコラはしっとり濃厚。ああもう一度食べたい。

 

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いちごとザクロのジュレ


 

一番インスタ映えしそうなやつ。これはちゃんとピントが合ってるし。さっぱり!

 

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麻辣麺



再び麺。これがまたうんめーーーの!!辛さとうまみのバランスがちょうどよくてスープまで飲み干してしまったのにさらに食欲が増進されました。麻辣は合法薬物だからね、手が震えちゃってね、ピントがね

 

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パリブレスト、クッキー、メレンゲ菓子、バニラアイス、いちごアイス、いちご

よく覚えてないので普通の味だったのだと思う。撮ってないけど追いティラミスもしました。

 

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いちごのミルフィーユ キャラメルベリーソース

ソースは目の前でかけてもらうのであったかい。でもソースよりミントとクリームの組み合わせがおいしかった。

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バースデープレート

そういえば誕生日記念で行ったのでこんなん貰いました!全部ブッフェに並んでるやつだけど全部おいしいのだから嬉しい!ティラミス3個目。

 

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バニラアイス、いちごアイス、りんごシャーベット、トッピング全種

盛り付け汚すぎますね。ウサギの×××みたいなのはチョコで、××みたいなのはキャラメルソースです。

やっぱり〆はアイスに限るぜ!

 

撮るの忘れたけど紅茶がバカデカいマグカップで来てびっくりしました。

食べなかったものはキノコのマリネ、コールドミート、チーズ、パン、キノコのスープ、ロブスターラーメンです。デザートは全制覇できた!

少量ずつ色々食べるの大好きなので楽しかったです。久々にお腹はちきれそうになった。ファミリー層が多かったのでどなたでも気軽に行けるいいお店だと思います!ただひとつ、料理の中でダントツにおいしかったのがヌードルステーションの麺類だったので、ここはアジア料理屋としてリニューアルオープンした方がいいのでは!?!?ロブスターラーメン入らなかったのがつくづく悔やまれる……。

 

ユーロ2019男子FSプレビュー的なもの

SPを見て久しぶり(一か月ぶり)に興奮して文字を書きたくなったので。

またどうせFSは力尽きて書かないと思いますが……

 

◆イタリア男子代表争い

物理(TES)で殴る新星・グラッスルと完成度&PCSで勝負のリッツォ。SPの点差はなんと0.28という僅差。後がないリッツォのFPは初披露のQueenメドレー、このプログラム変更が吉と出るか凶と出るか。世界選手権代表一枠の行方はいかに。

 

◆ベテラン勢の活躍

今シーズン前半、ラファコーチのもとでの練習の成果を発揮しGPF出場を果たしたイケイケ28歳ミハル。故障を乗り越え3Tと見まがうエフォートレス4Tを取り戻したイキイキ30歳ビチェンコさん。2人とも十分に表彰台を狙える位置からFSへ。ミハルのノリノリでキレキレでありながら大人の余裕を感じるロックメドレー、ビチェンコさんの気迫と哀愁のドラキュラ。どちらもベテランだからこそできる演技、今回も楽しみだ。

 

◆マヨロフさん、ユーロラストダンス

 これが最後のユーロだと表明したマヨロフ(兄)さん。

 最後まで楽しくネクタイ芸をしてほしい。そして最後にさいたまに来た暁にはめんつゆを沢山ゲットして帰ってほしい。

 

ていうかマヨロフさんのツイッターのヘッダー写真すごい。

 

◆コフトゥン大覚醒なるか

ロシアナショナルで見事な復活劇を見せ優勝したコフトゥン。今大会のSPでは、冒頭のサルコウで転倒するも、その後4Tに3Tをつけリカバリー、ナショナルでミスの出た3Aを成功させるなど、今までとは違う強さを見せた。そう、彼は復活どころか覚醒したのである。FSで前半固め打ち3クアドを決めれば、4つめのユーロメダル獲得も十二分にあり得るだろう。何より今シーズンのFS"カルメン"はコフトゥンのマスターピースと言っていいほどのはまりプロ!クラシックな振付、迫力のChSq、絶望のフィニッシュ。控えめに言って最高なので、最高な演技を見せてもらいたい。

 

◆フランス男子の再興

今シーズン急激に力を伸ばしているエイモズ。髭を生やし始めたことと相関関係はあるのだろうか。ジュニア時代からユニークなプログラムに定評があった彼は、アクロバティックかつダンサブルなSPで観客の心を掴んだ。FSでは一転、エモーショナルでアーティスティックな表現を見せてくれることだろう。独創的かつ美しいChSqに注目だ。

フランス代表はジュニアのアダム・シャオ・ヒム・ファも好演技を披露しており、じわじわとフランス男子の再興を予感させる。

 

今年のサモヒンは一味違う

そう思わせるSPだった。4Tで手をつくも3TをつけてGOEプラスにまで持っていく強い修正力。構成を変え4Sに挑みミスが出るも、その後の3Aは超絶美麗であった。表現面も以前より丁寧になったように思う。去年、一昨年とSP落ちを経験した彼だが、3年ぶりのFSで3年前と同じく最終G入りを果たした。3年前といえば、そう、ジュニアワールドで逆転優勝を決めた年である。このまま勢いに乗れば表彰台を狙えるポテンシャルを持った選手だ。注目ポイントはパッション溢れるStSq。

 

サマリンは雪辱を果たせるか

去年のユーロで靴の問題もあり思うような結果が出せず、五輪代表の座を逃したサマリン。今大会のSPではフィギュアスケート史上最高クオリティの4Lz+3Tを成功、そして4Fに挑む強気な姿勢も見せた。FSにも4Fを投入してくるのかは不明だが、クリーンに滑り切れば優勝もあり得る立ち位置だ。シニアデビューの昨シーズンはジャンプ偏重の印象が拭い切れなかったサマリンだったが、今シーズンは表現面がかなり向上している。少々粗削りながらも生き生きと動きまくるStSqとChSqを見ればその成長がわかるだろう。今宵もぜひグレイテストなショーを見せてほしい。

 

ハビエル・フェルナンデスの集大成

全ての観客の期待、声援を一身に浴びた最終滑走。引退を決めて臨む最後の競技会、五輪とはまた違うであろうプレッシャーの中で全てのジャンプを着氷することは、常人にできることではない。確かに、演技全体のクオリティは伝説のヘルシンキマラゲーニャには及ばなかったものの、最後まで丁寧に踊りきったその姿は我々の目に焼き付いて離れない。正真正銘のラストダンス、五輪銅を勝ち取ったFP、"ラ・マンチャの男"に全てを懸ける。実はこのプログラムでは未だ予定構成ノーミスの演技をしたことがないのだが、完成させれば逆転優勝・7連覇も難くない。しかし、そんなことは考えなくていい。ただただ集大成の舞台を存分に楽しんで、出し切ってくれればいい。そうすれば、見果てぬ夢は、きっと叶う。

 

こんなこと言ってるけど引退詐欺は大歓迎ですよ。いつでもウェルカム

 

コリャダは伝説を創れるか

4回転を含む全てのエレメンツが美しいスケーティングに溶け込んだ、シームレスな演技。現役ではそんな演技をできる選手は片手で数えられる程しかいない。その1人がコリャダだ。怪我や不調を乗り越えた選手が多く見られる今大会SP、コリャダも副鼻腔炎に苦しんだシーズン前半から見事復活。ほぼパーフェクトな演技で唯一のSP100点超えを果たし、優勝に一番近い位置につけた。彼のFP"カルメン"は個人的には"ナイトメア・ビフォア・クリスマス"と同じかそれ以上のはまりプロだと思う。一番は勿論これだが。王道を行く選曲でありながら、彼の特徴的なムーブメントとヌメヌメなスケーティングが生かされたプログラムだ。優勝すればプルシェンコ以来7年ぶりのロシア人チャンピオン。世界有数のオールラウンダーのガッツポーズをまた見たい。

 

 

長々書いてたらもう今日じゃんお腹痛い。あと私はこんなことよりレポート書かなきゃいけないんだお腹痛い。ひええええええええ

FDも今日だし裏では全米もやってるし選手の皆さんがんば!!Go!!Давай!!Forza!!Bon courage!!Vamos!!

 

全日本2018男子SP雑感

ツイッターではTLを汚してしまう、キモオタポエムの垂れ流しです。

 

島田高志郎 選手

見るたびに成長を感じるAdios。このプログラムは編曲も良いんですよね~冒頭の静かなパートは「天使の歌」。この歌を聞いて男は決断するんです。自分で決めたから報いは自分で受ける。この夢は自分のもの。正直この曲使うって聞いたときから(ネイサンのNemesisに影響されてクレメンタインの曲っていう理由からしても)ヤバい最高に決まってんじゃん!って思ってて、実際JGPでお披露目されたら最高で、それなのにもう別物レベルに進化させてくる島田高志郎ヤバくないですか???

目に見えて良くなったなと思うのは表現。ステファン先生の格好良くて美しい振付に、高志郎くんらしさがどんどん乗ってきたなと思います。具体的に言うと、音楽における「音」以外のものの表現は前から極めて得意だったのが、「音」そのものの表現も巧みになったというか。音にきちんと乗りつつも、全ての動きに意味を、感情を込める。演技に強い意志を感じるんです。名は体を表すと言いますが、高志郎くんを一文字で表すとまさに「志」だと思ってます。全てにおいて強くて高い志。

2年ぶりの全日本、緊張の中でも演技を楽しもうとしていることが伝わってきましたし、後半にかけては心から楽しんでいるように思いました。おかえりなさい!高志郎くんはきっと色んな人の光になってるし、これからもなっていくでしょう。

2番滑走で後半G前まで漬けきるところまでは予想ついても、まさかSP3位FS最終滑走とは……。まあでも彼に対してメンタル面の心配というのはあまりないです。がんば!!!🌹

 

髙橋大輔 選手

高志郎くんの表現を究極進化させたのが大輔さんの表現だと思う。腕の動きひとつ、目線ひとつ、果ては指先ひとつで世界を創り出す。こんなことができるスケーター世界にそう何人もいません。この演技にPCS出さなくて何に出すんじゃボケェ!と言わんばかりのジャッジグッジョブ👍

練習から軽々とジャンプを降りていてびっくりしました。本番ではコレオとステップが素晴らしすぎて決まったなってことしか覚えてません()いやーーこの瞬間をリアルタイムで見ることができて幸せだ。おかえりなさい!!

本当に違うんですよね。ひとりだけ何かが違う。言葉では言い表せないんですが。インタビューのノリとテンションもひとりだけ違う。生き生き32歳。現役続行、更には世界の舞台への復帰の意欲を見せていたらしいですが、果たして本気なのでしょうか。本気だとしたらめーーーっちゃくちゃ嬉しい。世界中のファンが待ち望んでいることでしょう。そして、世界中のスケーターの希望になることでしょう!決めるのは本人ですが、こんなにも素晴らしいスケーターなのだから、自分にはスケートしかないって思ってて、そのうえ楽しめてるなら、なーーーんにも気にせずに満足するまで続けてほしいものです。まあね、気が早いですね、その前にフリーですね!!Pale Green Ghosts。楽しみにしてます!

 

宇野昌磨 選手

昌磨さんは強い。強いんです。物凄い集中力でした。演技後もしばらく鬼のような目をしていました。羽生さんに似てきました?足については本人がコメントを控えているので詮索しないでおきます。私は2016/17シーズンあたりのとにかく攻め!攻め!って挑戦しまくって結果成功しまくってた恐れ知らずな昌磨さんも好きですけど、変わらないでいるためには変えなきゃいけないことがあるんだと思います。きっとその選択は正しい。昌磨さんは強いので。私が初めて昌磨さんを強いと思ったのはあのボストンワールドなんですよ。真っ直ぐにぶつかって、転んでも立ち上がって、真っ直ぐに傷付いていたとき。確固たる自分の考えを持っていて、それを貫くところも強いし、格好良いなって思います。なんか演技の感想っていうかしょーまさんモンペみたいになってしまった(断じて違います)余談ですが私の辞書では天然=バカではなく、ちょっと世間離れした人、くらいの意味なので、しょーまさんは頭の良い天然だと思っています。いや、以前こんなしっかりした考え持ってるのに天然とか言うな😡的なモンペツイートを見たので……()

脱線しすぎた。誰であれ何であれ、本人の決断を応援して、信じることしかできないので。フリーも応援してます!

 

あとは鍵山優真選手が特に素晴らしかったです。パーフェクト。中学生であんな美麗ジャンプ、上手なスピン、キレッキレのコレオできちゃって一体この先どうするんですか!?!?!!??

世界選手権の代表を狙っている選手は緊張のせいか全体的にミスが多かったです。しかしそれ以上に学生スケーターやジュニア勢の好演技が多くて楽しかったです!!FSも気が向いたら書くかもしれないし書かないかもしれない!

 

では、アディオス。

 

忘年推し衣装語り2018

 

前回の推しプロに続き今回は推し衣装です。

 

2017-2018シーズン、数多くの神衣装、そして謎衣装が登場した。私の個人的ベストドレッサー賞はドミトリー・アリエフSP"仮面舞踏会"である。

だってさ~軍服が好きじゃない女子いる?いないだろ。しかしアリエフの衣装はただの軍服ではない。最高の軍服なのだ!

 

仮面舞踏会を軍服で踊る、というのはヴォロトラ組の流れを継いでいるのかな?と思う。(これ以前にもあるのかもしれないが、いかんせん歴が浅いので……)軍服事情には明るくないのだが、wikiで見てみると19世紀ヨーロッパの礼装をモチーフにしているようだ。

まずは生地。臙脂色というセレクトからもう素晴らしい。よく似合っている。この生地、おそらく動きやすさを重視したのだろう、絶妙なフィット感で絶妙にボディーラインが出ていて非常に良い。しかし下品ではなく違和感もない。むしろ色も相まって高級感すら漂っている。

続いて装飾。襟元、肩、袖口に施された装飾は、素人の私でも丁寧に造られているとわかる。きらきらと金色に輝いて美しい。それでいて派手すぎず、地味すぎず。とにかく絶妙なのである。

そして何と言っても手袋!!!シンプルな白手袋。これこそが至高。私はかなりの手袋贔屓であり、手袋が効いた衣装はすぐ好きになってしまうのだが、それを差し引いてもこの手袋使いは素敵。ちなみに、NHK杯では白ではなく黒の手袋を着けていた。マイナーチェンジ。どっちも最高~!ちなみに一説によると白手袋は相手を汚したくない、黒手袋は自分の汚れを見せたくない、という意味があるそうですよ。流石にそこまで考えてないだろうけど。

 

さて、この仮面舞踏会は衣装だけでなくプログラム自体素晴らしいので紹介しようと思う。ベスト演技は死闘の末出場権を勝ち取った平昌五輪でのPB演技。

公式動画→OlympicChannel(2:42くらいから)

youtu.be

↑観客動画

 

まず、最初のポーズ。もう最高。始まってないのに最高。手袋めちゃくちゃ活きてるでしょ?仮面を表す右手、添えられた左手、覗く左目、パーフェクト。スタートポーズにGOE+3あげたい。余談だが、大舞台での緊張ゆえだろう、この時のアリエフはかなり手が震えていた。そんなん見ちゃうともうめちゃくちゃ応援したくなるよね。だばああああい!!って叫びたくなるよね。

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↑はい最高

 

そしてお馴染みの曲が流れ始めると、仮面を外し、回り、手を取り、ダンスホールドを組む。この一連の流れが最高すぎる。これずっと見てたらアリエフ君の夢女になっちゃいそう。振り付けのオルガ・グリンカ氏、シンプルに天才では?一瞬でリンクがボールルームと化すし、相手の女性が見えるもん。

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↑永遠に見たいのでgifにしました

最初のエレメンツ4Lz+3T。五輪ではあの緊張感の中でさらっと降りていて驚いたものだ。続いてチョクト―の後足を入れ替えての4T。華やかで美しい。3Aは降りた直後にばーん/と鳴るのがいいですね、良き音ハメ。スピンもさりげなく音ハメしている。

そしてステップ!疲れは見えるものの終盤も全身を大きく使っていて素晴らしい。アリエフは元々スケーティングが上手いし姿勢も良いので、ワルツに合わせてしっかりステップ踏むのが似合う。ジャッジアピールがっつり入っているのも良いね。

仮面舞踏会は案外単調な曲なので、SPの尺でちょうどいい。ええ~もう終わり~!?朝まで踊り明かそうよ~!ってくらいが良いんですよ。

 

実は今季のベストドレッサー賞はベストと言いつつ決めきれずもう1組いる。それがナタデココ組の"ココ・シャネル"なのだが、こちらも時間がないのでいつかまた……。こちらも素敵手袋で、モノトーンなのにゴージャスな神衣装も含め超ハイセンス・超ファッショナブルな素晴らしいプログラムですよ。

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↑画質が悪いがおわかりいただけるだろうか、このお洒落さ

 

他にはメドベデワFS"アンナ・カレーニナ"イム・ウンスEX"Swish Swish"なんかを自分の中ではノミネートしていた。五輪シーズンだけあって華やかな衣装が多かったが(一部男子選手を除く)、 衣装の美とは、引き算の美だ。華美な衣装は時に演技より目立ってしまう。演技を邪魔せず、一番美しく見せる、絶妙なバランスで作られた衣装こそ神衣装なのである。来シーズンも素敵な衣装をたくさん見られますように。それではよいお年を!

 

忘年推しプロ語り2018

 

好きなプログラムには2種類ある。見ると語彙力がなくなりただ泣きながら受け止めるしかなくなるプログラムと、永遠に語り尽くしたくなるプログラムである。

2017-2018シーズンの新プログラムは非常に豊作だった。私の中で前者の代表はカペラノ組の"Life is beautiful"である。今回は後者の代表、ネイサン・チェンSP"Nemesis"を語ろうと思う。

 

使用曲:Benjamin Clementine "Nemesis"

この曲、端的に言えば「失恋した男の未練たらったらの恨み節」である。

この時点で凄い。何が凄いって、シニアデビューの昨シーズンに王道のバレエ曲を使って多種クワド旋風を巻き起こした男が、勝負がかかった五輪シーズンにこんな斜め上の攻めた曲を選ぶのが凄い。本人は当初乗り気でなかったそうだが、滑るうちに格好いいな、と思えてきたらしい。この曲を選んだのはおそらく振付師のシェイ=リーンボーン氏である。神。彼女は羽生結弦"SEIMEI"の振付師でもある。つまり神。女神。

攻めているのは曲だけではない。振り付けもモダン・コンテンポラリーなもの。一度見たら忘れない、特徴的な振りが散りばめられている。

 

このプログラムに関してはシーズン前半の演技が特に良かったと思う。衣装変更前のシンプルな黒シャツバージョン。なかでも地元開催のスケートアメリカでは、3Aの着氷こそ乱れたものの、盛り上がる観客とそれに呼応するネイサンが一体となって超絶グルーヴを巻き起こしていた。実際、この演技のスコアが現在の彼のPBである。

 

youtu.be

 

ドゥッダッダ♪ドゥッダッダ♪というピアノの音、画面から消えるネイサン、"home,home,home"の特徴的なフレーズ、独創的な振り付け。初手でめちゃくちゃなインパクトを与えてくる~!

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↑ネメシス名物・消えるネイサン

 

最初のエレメンツ4Lz+3Tで一気に盛り上がる!これはITE(いともたやすく行われるえげつない行為)ですよ。

前半、というかジャンプが終わるまでは抑え気味で滑っている感じがするが、これもラストのカタルシスのため。

スピン2本から、サビに入ってのイーグル!サビの最初にジャンプじゃなくてイーグルを持ってくるセンスよ。北米みを感じる。

そして再びのITE、4F。最大の難関3Aを乗り越えたら、彼の時間が始まる。

もの凄い勢いで加速し、全身を弾けるように大きく使いつつも、正確に踏まれるステップ。これがもう最高なのだ。"Nemesis is,nemesis is"のフレーズに合わせての跳躍はプログラムのハイライトであろう。私は最後のツイズル前あたりの振りが好き。

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↑ネメシッスィーズ!

"Nemesis is the mother of, karrrrrmaaaaaa"と激しさを増すボーカルに負けないどころか圧倒する勢いで踊るネイサン。正直、昨季まではステップでここまで魅せられる選手だと思わなかったよ。ごめんなさい。このStSqは点数的にも評価されていて、GPFではなんとGOE満点を貰っている。すげえ。

 

"so looooong yooou ruuuuuuuuun"のフレーズに乗せたCCoSpは、ピアノの旋律に合わせたポジションや手の変化が心地よい。そしてフィニッシュ直前の振りもかなりインパクトが強い!みんな一回は真似するよね。

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↑家で一人で真似してる

 

なぜNemesisはこんなにも最高なのか?それは今季の、18歳のネイサンが滑ったからこそである。演技全体を貫く"勢い"は彼の若さ、そして自信の現れだろう。また、歌詞を見るとかなりねっちねちどろっどろな曲なのだが、振り付けと彼の醸す雰囲気によりどこか爽やかに仕上がっている。かといって軽い訳ではなく、御幣を恐れず言うと「若い男にしか出せない色気」を出せている。気持ち悪いこと言ってすまんな、褒めとるんやで……。ネイサンはジャンプが注目されがちだが、難しいジャンプが跳べるということは相応にスケートが上手い。加えて、バレエの素養のおかげだろうか、姿勢がよく身のこなしが上手い。この2点が、他の若手選手が滑ったら粗削りな印象を与えそうなプログラムを極上の作品にしたのだ。

 

他にも語りたい推しプロはたくさんあり、その筆頭は樋口新葉"Skyfall"(これもシェイ=リーン振り付け!)なのだが、時間がないのでまたの機会に。無念。

 

五輪シーズンが終わり、来シーズンは全てのカテゴリーで大幅にルールが変更される。挑戦のプログラムか?安定のプログラムか?どちらを選ぶかは選手次第だ。全ての選手が健康に新たなシーズンに向けた準備を進められますように。そして来年はもっと多くの推しプロを語れますように~!時間をくれ!

 

追記:7月6日ドリーム・オン・アイスにてまさかの初生ネメシスを拝み爆散しました